40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

【英ポンド/円】 BOE新総裁就任で、政策運営の透明性期待

発行済 2013-07-04 09:05
更新済 2023-07-09 19:32

英ポンド/円相場は、152円台後半まで値位置を切り上げる展開になっている。対米ドルでのポンド安の動きに一定の歯止めが掛かる中、ドル/円相場の堅調地合と連動して、ポンド/円相場も地合を引き締めている。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の総裁交替に伴う先行き不透明感もあるが、当面はイングランド銀行に対する信認を高める政策が採用されるとの見方も、ポンドに対してはポジティブ材料になっている。

7月1日に、マーク・カーニー氏がBOEの新総裁に就任した。同総裁は、成長促進に向けて国内総生産(GDP)成長率や失業率などの数値目標を導入するとの見方が強くなっており、BOEや米国債に対する信認が高まり易い状況になっている。キング前総裁は金融政策委員会(MPC)で繰り返し資産購入枠の拡大を求めていたが、カーニー新総裁は当面の政策変更には否定的な見方を示しており、追加緩和のリスクが後退していることもポンドにはポジティブ。一方、6月27日に発表された1~3月期国内総生産(GDP)は前期比+0.3%となり、改定値からの修正はなし。マーケットの一部では上方修正期待も広がっていたという意味ではネガティブも、英景気回復の兆候が確認されていることが、ポンドの下値不安を限定している。7月1日に発表された6月の製造業購買担当者指数(PMI)も前月の51.3から52.5ま上昇するなど、英景気の回復見通しを支持する指標が増えている。

ここにきてポルトガルの政局不安から同国国債利回りが急伸していることが警戒されるが、現段階ではパニック的な動きは限定されている。政権維持に失敗すれば改めて欧州関連資産に売り圧力が強まるリスクもあるが、財政再建路線そのものを否定する選択肢は存在しない以上、一時的な混乱状況に留まるだろう。ポンド/円相場は引き続き底固く推移する見通し。

今後1週間の予想レンジは、151.00~155.00円。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます